外側ばかり強くても意味がない
軸を失くすと立ってられなくなる
物に例えれば簡単に分かることなんだけど、軸が失くなるとフラフラして立てなくなってしまうんですよね。
いや実際、物理的には人間立てますよ。背骨がありますから。でも心がね、立てないし歩けないんですよ。あるいは、フラフラして真っ直ぐに進めないから、いつの間にか変な道に入り込んだり、無駄に壁にぶつかったりする。
失くしたのは中身なのに外側を固めようとする
で、軸が失くなって心もとなくなった人間が、もとのように真っ直ぐに歩こうと思ったら、軸を取り戻すしかないんだけど、これが結構難しいし時間がかかるんですよね。
でも、一刻も早く埋めたい。軸が失くなった隙間を埋めたい。立てるようになりたい。
と考えた末に、なぜか
外側を固めようとするんです。
中身じゃなくて外側を固めることで、どうにか立とうとしてしまう。
軸って、本来誰にでもあるものだと思うんですね
気づいてなかったり、忘れてたりするだけで。
何かに挫折したとか、子どもの頃に好き勝手やったら怒られたとか、そういうことをきっかけに自分をセーブする癖がついてしまって、軸を心の奥底に隠してしまう。
そう、
失くしてるんじゃなくて、ただ見えなくなってるだけなんです。
それでも、私のように10年も見えなくなっていると、軸はその役割を上手く果たせなくなります。だから、フラフラしてしまう。
それを支えるために、外側をとりあえず固めようとしてしまう。
人として必要なこと、一般的にこれくらいはできてたほうがいいっていう常識とか、人に優しく、人のために動く人間になるとか。外側を固めるっていうのはつまり、フラフラしてる頼りない自分を
外敵から守るために、とりあえず攻撃されないための鎧を作ってしまう
のですよ。いわゆる「良い人」になろうとする。良い人でいれば、わざわざ攻撃してくる人もそういないだろうと。
いや、いるんですけどね実は(笑)
自分を守るための鎧が自分を閉じ込め苦しめる
でもこの鎧って、周りの敵から身を守るために、周りに合わせた作りになってるんです。つまり、
あなたには合わない
ってことが多い。しょせんは付け焼き刃ですからね。
で、この合わない鎧はあなたを守るどころか、あなたを締め付け、苦しめます。
キツイ靴を無理して履いてたら、足痛くなりますよね。あれと同じです。
外側をいくら強化しても、あなたの心を守ることはできないんです。
じゃあどうしたら心を守れるのか。どうしたら傷つかずに真っ直ぐに歩けるようになるのか。
心そのものを強くすることです。
外はふんわり、中はしっかり
軸って、ナチュラルに想像してみてください。
固いですよね?
軸っていうのは、心そのものです。
本来、心っていうのは固くて強いものなんです。
この固くて強い軸があっても、外側が弱かったら攻撃から守ることができないから、まずい、傷ついてしまう!って思うじゃないですか。
そんなことないんです。
攻撃は受けます。しかし、傷つかないんです。
固いから。
そう、中身がそもそも固くて強ければ、外側が弱くても関係ないんです。
どうせ傷つかないんだから、守る必要もないんですね。
あなたの周りで、いつもふんわり優しい雰囲気の人っていますか?
その人って弱いですか?
逆に聞きます。あなたの周りで、いつも怒りっぽくて攻撃的な人っていますか?
その人って強いですか?
いかがでしょうか。表面的な強さ、弱さなんて、本当はどうでもいいんですよ。だから、そんなところを強化することに汗を流すくらいだったら、
本来あなたが持っているはずの、固くて強い軸を、ゆっくり探してみましょう。