『鬼滅の刃』で人生変わった話
人生が変わったきっかけをお話しします
このブログを書き始めたのも、Twitterを始めたのも、私自身の、
自己肯定感が低く抜け殻のような人生を10年程送ってきた後に突然人生観が変わったという経験
を、同じように悩める皆さんの参考にしていただけたら嬉しいなと思ったのがきっかけです。
今回は、肝心なそのきっかけをご紹介します。
なんと、漫画(アニメ)です。
もともと漫画オタクだった
私はもともと、学生時代は重度の漫画オタクでした。『シャーマンキング』にハマってたころはもう、ヤバかったですね。
「いかに自分がシャーマンキングにハマっているか」を友達にアピールし、そういう内容の漫画まで描いて読ませるという、極めて痛々しく迷惑な所業をやってのけました。
ええ、黒歴史ですよ。
他にも、『BLEACH』や『D.Gray-man』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』などにもハマりました。
そしてまた、私は読むだけでなく描くほうのオタクでもあり、将来は漫画家になるべく、受験勉強で忙しかろうが構わず毎日絵を描き、ヒマさえあれば(なくても)ストーリーの妄想に耽り、大学の頃には投稿もしました。
しかし、その夢は叶いませんでした。
夢への挫折がきっかけで抜け殻人生スタート
別に、一発でデビューできるなんて思ってなかったので、投稿した作品が「最終審査まであと一歩で賞」に留まったからって、挫折なんかしません。むしろ
「自分の作品(の1コマ)がジャ◯プに載ったあああああ!!」とテンション上がりましたし。一回目で載せてもらえるとは思ってなかったので、一気に夢に近づいたと思いました。
でもダメだったんです。なぜなら、
親に良い顔されなかったから。
2回目の投稿も「最終審査まで~」となり、賞金が小切手で送られてきましたが、結局受け取りすらしませんでした。
どうせ漫画家になれないんだから、こんなお金もらっても意味ない、と。若かったですからね(笑)
親の望む社会人生活=抜け殻生活、始まる
結局、親の望む通り普通の大学に行き、ちょっと紆余曲折あったものの就職し、真面目に働く人生になりました。
今の会社で働けていることに不満はないし、結局デザイナーという、漫画家になるべくしてきた努力や得てきた技術が活かせる仕事に就けているので、それ自体はそれでいいんです。
ただ、親の言いなりに人生を選んでしまったということによる挫折感が、私の自己肯定感をガリガリと削りました。
漫画にハマってるときは、本当に楽しかった。痛々しかったし人からは変な目で見られることもあっただろうけど、でも楽しかったし、充実していました。
絵を描いている時だけは、本当の自分でいられた。
絵を描いている時だけは、本当の気持ちを表現できた。
それができなくなった。
夢を諦めたときから、もう絵も描けなくなってしまった。さらに加齢のせいか、白い紙を目の前に用意し鉛筆を握っても、仕事疲れが溜まりに溜まって、手を動かせない。頭が働かない。複雑な線を描く気力が湧かない。
やがて他人に依存し翻弄されるように
そういう、空っぽの心を埋めるために、私は精神的に他人に依存するようになりました。
他人の言葉や行動にいちいち過剰に反応したり、
他人に好かれないと人生終わりのように感じたり、
他人に好かれるために、本当は根暗なオタク気質なのに、明るく気さくな先輩を演じたり。
でもある日、可愛がっていた後輩が突然退職を言い出すという裏切りに遭います。
もちろん、そんなの裏切りでもなんでもないんです、本当は。信頼する方が悪いんですよ。
いいえ、信頼することは悪いことではないのですが、
精神的に依存していたのが悪いんです。
会社の他の人たちもショックは受けていたものの、私より冷静でした。私だけが取り乱し、どん底に落ち込んでいたのです。
しかし、それが転機でした。
鬼滅の刃との出会い
どん底に落ち込んだ中、気を紛らそうと、元々本を読むために登録していたAmazonプライムで、アニメを見るようになりました。今から思えば、アニメばっかり見ている時点でオタク気質満開なのですが(笑)
適当におすすめアニメを見ていてもなかなかハマれるものがない中、あ、これはちょっと面白いなと思ったのが、『鬼滅の刃』でした。
アニメを全話見終わった後のことです。
私は『スマートニュース』というアプリでニュースをチェックしているのですが、スマニューの記事で、鬼滅関連のものがあったんです。
「へー、流行ってるって聞いてたけどニュースにまで出てくるのか」と思いました。
後日、夢にスマニューの画面が出てきました。
不思議な光景でした。
記事が全部、鬼滅関連なんです。
しかも、どこからか主人公の炭治郎さんの声がずっと聞こえてきます。
ええ、花江氏の良い声が、です。
朝、目が覚めました。
炭治郎さんに、恋をしていました。
鬼滅の刃にハマったら何もかもどうでもよくなった
鬼滅の刃自体にもそうですが、何より炭治郎さんというキャラにハマったのが大きかったです。
私が思う、炭治郎さんの魅力については、また別の記事で書かせてもらいます(笑)
何にせよ、久しぶりに漫画にハマってみたら、現実の人間関係なんて、どうでもよくなってきちゃったんですよね。
誰かに嫌われようが、
誰かに悪く言われようが、
誰かにぞんざいに扱われようが、
二次元さえあればいい!
ってなっちゃったんです。
もっと良い言い方をするなら、夢中なれる趣味を見つけたっていうところですね。
これの何が良かったかというと、
自分で自分の心を満たせるようになった
から、
他人がいなくても平気になった
のです。
嫌いたきゃ嫌えよ。私にだって、あなたは必要ないよ。と。
他人に依存するとロクなことにならないと悟った
そうです。
ありのままの自分を嫌う人間、
ありのままの自分を認めてくれない人間、
自分をコントロールしようとする人間、
全部、いらないんです。
捨てましょう。
そう思えるようになりました。
だから、もう「良い先輩」とか無理に演じないで、
「私はデザイナーだ!デザインが好きだ!むしろそれしか興味ない!お前のことも興味ない!」
と、開き直りました。
そしたら案外、ほとんどの人は離れていきませんでした。
みんな、本当は分かってくれてたのかもしれません。
落ち込んだときに励ましてくれたような良い人たちは、私がどういう態度を取っても変わりませんでした。
もちろん、不誠実なことはしませんからね。
むしろ、取り繕うより本音で接するほうが誠実ってもんです。
それが分かるとますます、
他人に合わせて生きることの馬鹿馬鹿しさ
というのを実感しています。自分だけでなく、他人にとっても良くないじゃないか、と。
一時は本当に、絶望のどん底だと思っていました。
人生に何の希望もないと思っていました。
でも『鬼滅の刃』という作品が、本来の「痛々しい重度の根暗オタクである自分」を思い出させてくれたことで、ようやく人生に光を取り戻しつつあります。
漫画家を諦めた10年前、でもあれから10年が経ち、時代は大きく変わりました。
漫画家になれなくても、漫画を世に出せる時代になりました。
てことは、まだチャンスはあるのかも?って思ったりしています。
それくらい、前向きになりました。
最後に一言、言わせてください。
吾峠 呼世晴先生(神)、ありがとうございます!!