自己肯定感なんて身につけようとしても身につかない
よく、
「自己肯定感を持ちましょう」とか
「自分を好きになりましょう、愛してあげましょう」とか
「自分を認めることです、こんな私でいいんだと認めましょう」とか
言うじゃないですか。カウンセラーの方とか。
無理です。
そんな簡単じゃないんですよね。
自己肯定感のない人間に、自己を肯定することはできない
ちょっと、当たり前すぎて何言ってんのって感じなんですけど、その当たり前のことが分からないんですよ、健康な人にはね。
病んでる人の気持ちは、病んでる人や、病んだことのある人にしか分からないんですよ。
自分を好きになるとか、自分をありのまま認めるって、難しいよ。「自分のこういうとこが嫌い」とか「自分はこうだからダメなやつ」とか「ありのままでは嫌だ、もっと素晴らしい人間になりたい」ってさ、
そりゃ思うよ。
だから、自分を好きになるとか、自分を認めるとか、できないならやらなくていいんですよ。できないことをできるようになろうとしてても、
それができない自分がますます嫌いになるだけじゃないですか?
自己肯定感は、ある日突然訪れる
あのね、私の経験上なんですが、自己肯定感なんて身につけようとしても、身につかないんですよ。でも、じゃあ一生卑屈な気持ちでいるのか、幸せになれないのかって言ったら、それも違うんですよ。
V6の歌に、こんな歌詞があるんです。
「特別な夜は平凡な夜の次に来る」
これね、本当です。
ちなみに、私はジャニーズ好きってわけではないんだけど、まぁどうでもいいよね。
そう、人生の転機なんていつ訪れるか分からないし、自分の気持ちもいつ変わるか分からないんですよ。
昨日まであんなに悩んでたことが、今日友達に話したらスッキリしたわ、とか、
今まで恋人いない歴=年齢だったのに、ある日突然恋に落ちてもうすぐ結婚するわ、とか、
ずっと仕事つまんなかったけど、ある朝起きたら考えが変わって、仕事楽しくなったわ、とか、
あるんですよ、実際。
もう自己肯定感とか考えなくていい
ほっといてもそのうち自己肯定感って身についてしまうものだし、身について初めて、「ああ、自己肯定感とはこういうものなのか」って分かるものなんですよ。
だからね、身につけようとしてあれこれ考えて悩んで、身につかないから落ち込んで、なんてしなくていいんですよ。そのうち、来ます。明日来るかもしれない。待ってればいいんですよ。
でも、早く楽になりたいですよね
そうはいっても、自己肯定感が低いと、辛いです。不安です。早く抜け出したいですよね。
とりあえずね、考え方を変えようとしてもそんなん無理なので、それは諦めましょう。まずやったほうがいいことは、
なんか好きなことをしてみる。
これです。何でもいいんですよ。
美味しいものを食べに行く、美味しいものを作ってみる、旅行に行ってみる、カラオケ行ってみる、買い物行ってみる、ア○ゾンプライム登録して映画とかアニメとか見まくる。
何でもいいんですけど、別にかっこいい趣味を持たないといけないとか、女子だからオシャレじゃないといけないとか、考えなくていいんですよ。
男性がタピりに行ってもいいし、女性が釣りに行ってもいいんです。
大事なのは、それが本当に好きかどうかということ。
あとは、ちょっと思い切った感じでやってみると、なおいいです。お金使っちゃいましょう。
美味しいものを食べたいなら高級なものに挑戦する。旅行に行くなら遠出してみる。
本当に好きなことを思い切りしてるときって、気分どうですか?楽しいですよね。
それが、あなたなんです。
あなたが認めたくても認められない自分というのは、実は本来のあなたではないんです。
本来のあなたではないから、好きになれないんです。
頑張ってオシャレしてる自分、でも本当は服なんかよりゲームにお金使いたい。
仕事頑張ってる自分、でも本当はたまには有休使って遊びに行きたい。
これね、せっかくオシャレや仕事を頑張ってても、そんな自分を好きにはなれないことがあるんですよ。なぜなら、それは他人のために作った自分だから。
他人に好かれるために作った「あなた」は、あなた好みの「あなた」ではないんです
あなたが本当に好きな「あなた」は、どんな人ですか?
人の好みは、人それぞれです。
他人が、親が、友達が、恋人が、好きになってくれたあなたは、本当のあなたですか?
他人のために作ったあなたは、そりゃ他人に好かれますよ。そのために作ったんですから。でも、それでいいんですか?
あなたは、あなたのために生きているんだから、あなた好みにあなたをカスタマイズしていいんですよ。
他人の目とか気にしないで、好きなことをやってみてください。
それを否定するような人は、あなたには必要なかったんです。
いいですか、その人にあなたが必要とされないんじゃありません。
あなたとって、その人が不要なんです。
大丈夫ですよ。
あなたが自分の好きなように振る舞っても、変わらず側にいてくれる人はいます。本当は、分かってるんじゃないですか?
つまり、自分を偽ろうと、自分に正直であろうと、好いてくれる人とそうじゃない人がいるんです。
だからね、どっちでもいいんです。
だったら、自分の好きなようにやったらいいんじゃないですか?
好きなように振る舞うことで、自己肯定感は勝手に生まれる
自己肯定感を強制する人(あえて冷たい言い方します)って、
「他人の目とか他人に対する印象ばかり気にしててもダメだ、自分に正直になりなさい、嫌われてもいいじゃない」
って言うけど、
嫌だよ。嫌われたくないよ。
って思うじゃないですか。
実は嫌われないんですよ。
これ、経験から言ってます。
あなたが自分らしく振る舞っても、ほとんどの人はあなたを嫌いになりません。むしろ、かえって仲良くなれたりします。
だって、あなたの周りの人気者を見てみてください。みんながみんな、真面目で、優しくて、頭が良くて、強くて、人格者ですか?
違いますよね。いろんな人がいると思います。
好きなことをできてる人って、輝いて見えるんですよね。陽のオーラが出てます。その「好きなこと」っていうのが、ゲームやアニメだったり、競馬だったり、かなりマニアックな趣味だったとしても、です。
好きなことをちゃんと楽しめていると、自然と自己肯定感がついてきます。そうすると、何をしてても気分がいいし、落ち込むことも減っていきます。
というか、仕事で上手くいかなくて泣くほど落ち込んでても、美味しいものをパーっと食べたり、酒を飲んだり、好きなアニメをアマゾ○プライムで見まくってたらね、まぁいっか、って思えてくるんですよ。
だって、しょせん仕事とか人間づきあいなんて、自分の人生のサブ要素に過ぎないじゃん。
好きなこと=軸です
そう、あなたが本当に好きなことっていうのは、あなたの軸です。
あなたを、「あなた」たらしめている、軸なんです。
軸さえしっかりしていれば、外側に何かあっても大したことにはなりません。他人からのいろいろな干渉を受けて、フラフラしてしまうこともなくなっていきます。
「外側ばかり強くても意味がない」
https://sloth0106.hatenablog.jp/entry/2020/01/09/212739
その、何があっても揺らがない自分なら、好きになれるし認めることができます。
好きなことを思い出してください。
何でもいいです。
それを、思い切り楽しんでみてください。
それによって自分の軸を取り戻すことが、自己肯定感を身につける一番の近道だと、私は思います。